ヤマダイミズアブラボBSFF

Yamadai Mizuabu Labo. 

(or BSFF, Black Soldier Fly Fryer = ミズアブを揚げるひとたち)

食品残渣、フンをリサイクル 人間社会、生態系への影響を解析 

山形大学農学部応用生態学研究室



プロジェクトヤマダイミズアブ

アメリカミズアブはハエ目ミズアブ科の昆虫の一種で、世界的に食品残差処理の研究や取り組みに盛んに用いられつつあります。本種を大学キャンパスで採集し、山形大学鶴岡キャンパスの食品残差で繁殖させ、様々に社会活用しています。日々の活動はFacebook、Instagram、実際の資源化の様子はYoutube(以下リンクから)をご覧ください。

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2021年6月以降現在(2023年12月)まで、山形大学生協鶴岡キャンパス購買書籍店Vert(ヴェール)の食品廃棄物平日は毎日回収し、すべてを休みなく資源化してきました。また、地域の様々な食品残差の資源化にも取り組んでいます。これらの資源は、研究や地域貢献、教育など様々に利用しています。

以上の活動により、いくつかの賞を受賞しています。

・第1回山形大学異分野交流学会(2022年9月29日):学長賞

・第2回山形大学異分野交流学会(2023年8月29日):話題賞

YU-SDGs Award 2023:優秀賞

YOUTUBEヤマダイミズアブチャンネルでは実際の資源化の様子など、いくつか紹介しています。この動画は廃棄されたラフランスを資源化処理した様子です。※大量の虫が現れますので苦手な方はご注意ください。

省スペース高効率食品残渣等資源化システム 

完全室内での食品廃棄物等資源化システムを開発しています。2021年は1.5トン近くの食品残差を処理しました。その間、2022年までに処理・資源化システムを大幅に改良し、現在は高効率省スペース型のシステムを日々稼働しています。その結果、2023年は資源化量も倍増しました。※2024年は1月17日までのデータなので量はかなり少ないです。

食品廃棄物等の提供も様々な関係者・団体からいただいています。皆様、廃棄物の減量や再利用に努めていらっしゃる方が多いですが、どうしても出てしまう分についての資源化を、ヤマダイミズアブは研究しています。関係者の皆様にはこの場を借りて改めてお礼申し上げます。

さまざまな社会活動:日本の山村編

例えば山村交流。山形大学国際化推進事業の一環で、酒田市山元に留学生と日本人学生、地域住民との交流活動を実施。YMPはこのような活動を積極的に実施、バックアップしています(以下リンクは今年度の実施概要(英語))。この山村にはヤマミズたい肥(食品廃棄物からつくったたい肥)の試験にも協力してもらっています。

さまざまな社会活動世界の秘境編

例えばインドネシアでは様々な集落、山村で活動します。写真は私(ヤマダイミズアブラボ主催)とYoyoさん(村の広報担当)。Ciptagelar(チプタギラ村)といってジャワ島西部の山中にある、循環型社会を数百年以上にわたって維持室続けているという、王様がいる村(王国)です。王様は現代機器にも詳しく、水力発電施設を導入し、インターネット環境もしっかりしています。Yoyoさんはヤマダイミズアブの活動にも、ときに大学の授業や地域での講演にもオンラインで出演してくれたりと、様々に協力してくれています。このような場所(主にカンプンナガ、ジュレゴンガン)で卒論や修論研究をすることもあります。

さまざまな社会活動:循環系の構築(荘内病院→ヤマダイミズアブ→庄農→荘内病院)

荘内病院の生ゴミを定期的に回収し、それをYMPで資源化します。資源化したヤマミズたい肥を使って、庄内農業高校の高校生たちが栽培試験をしてくれています。栽培した野菜は病院に戻り、患者さんたちの食事として提供されました。

さまざまな社会活動:循環系の構築(湯野浜温泉→ヤマダイミズアブ→ワッツワッツファーム→湯野浜温泉

湯野浜温泉の食品残差は170トン/年、2023年度にちょっとだけもらって資源化、ワッツワッツファームが大根とカブの肥料として一部使い、それが東京會舘の協力で料理に。ANA、損保ジャパン、湯野浜100年など様々な関係者の方々の努力の結晶。それが写真の料理に。

※このような試験循環系の構築に、ヤマダイミズアブはとても相性が良いです!

さまざまな社会活動:環境教育

山形大学の地域教育の一環(ヤマガタステムアカデミー)などを介して、生ゴミを利用した環境教育を実施しています。今年度は参加者の家庭生ゴミを資源化(ヤマミズの幼虫を育て)し、餌としてニワトリ、タランチュラ、金魚に与えました。次年度はインドネシアの有名私立小中高一貫校と共同開催をもくろんでいます。

ボに入室を希望される学生のみなさんへ

:研究室は多様性が高く、メンバーの国籍もじつにさまざま。日本人学生は卒論や修論研究で海外に行く人も多いです(写真は4年生の千葉さんがインドネシアの大学ベンチャーでインターンシップをしている様子)。また研究室は様々な人や団体と関係しながら運営しています。

研究:基本的にミズアブやミズアブが関係するであろう生物や環境が対象になることが多いです。ミズアブと言えば生ゴミ、生ゴミと言えば多様、それを様々に資源化し、それを社会でいろいろと利用する、その利用方法は実に多岐にわたる、と言った感じで、どうしても多様、多様、多様です。

メンバー:ですから、なるべく多様な人材を求めています。目標に向かって進む同志、仲間を。ヤマダイミズアブと友達になりたい。ヤマダイミズアブで地球を縦横無人に羽ばたきたい。きっとあなたもヤマダイミズアブのとりこになってしまうことでしょう。